協議会メンバー#09

東風(こち)の宿
佐藤 仁 さん
町の有機的なハブでありたい
生涯木造建築
大学2回生の頃にはすでに生涯木造建築をやろうと決めていました。
大好きだった物理学の道を断念して建築学科へ、小学生の頃から伝統工芸や陶芸、漆器などに興味があったのと家族も代々林業を営んでいたこともあり、木造建築にも自然と興味がありました。
木造建築はライバルがが少ない分野というのもあり(笑)大学2回生の時にはもう一生涯木造建築をやろうと決めていました。と佐藤さんはにこやかに語ります。


洗練されたリフォームで古民家を見事に再生、
美しい宿泊施設に。
そもそも、この集落がとても良い場所だと思い、この集落に建築事務所を移した経緯があります。
リフォーム前のこの建物も当初はそんなにも古くない売り物件でしたが、放っておくと草が生い茂り、いずれは取り壊されて空き地になってしまうだろうと思い、だったらリフォームして宿泊施設として運用することで新たな展開があるかもしれないと考えた結果、このような形で宿泊施設として再生する事に決めたと当時を振り返ります。
この地域には100年以上の家が40軒ほど残っています。
今では大変お世話になっているご近所さんや地域の皆さんに「古い家もきちんとリフォームすれば快適で安全な家屋にできるんだ」「壊さずに残せるんだ」ということを、まずちょっと近隣の皆さんにお示ししたいなって思ったのもその時です。


この宿を拠点に新たな建築を提供していきたい
ここに泊まったお客様が、この建築を気に入って自身の建築を依頼してくださったりというような、とても嬉しい経験もありました。
海外からの長期滞在のお客様も多いので、海外からの投資やリフォームの依頼など、新たな展開があるかもしれないと期待しています。
只の宿泊施設ではなく、町の有機的なハブでありたい。
去年来られたデンマークのご夫妻の奥さんがジャーナリストで、旅行に関する記事を書いている方でした。彼女はこのような旅を「マイクロアドベンチャーツーリズム」と呼んでいました。
ドアを開けて少し歩けば、興味深く温かい人たちや地元のお店に出会い、そこでの交流がとても刺激的だと言っていました。このような地元の地域を味わってもらいたいという思いが強いです。


現在はまだ実現していませんが、将来的には電動アシスト自転車やバイクを提供して、訪れた方々が自由に町を気軽に探索できるようにしたいと思っている。と佐藤さんは続けます。
例えば、主要な観光地を回るだけでなく、地元のスーパーで買い物をしたり、地元の人たちと触れ合って交流したり、近所の豆腐屋さんやカフェで食事を楽しんだりと、地元ならではの体験と触れ合いの橋渡しになるよう努力しています。
佐藤さんのおすすめ
特にここ!といった所がないということではなく、この東風の宿の周辺の名柄地区だったり、片上醤油や梅本とうふ店さんといった地元のお店、神社仏閣など全てが相互作用しているこの御所の町自体がお勧めスポットだと思っています。

Information
東風(こち)の宿
〒639-2321 奈良県御所市名柄351-2
TEL : 0745-66-2645
https://mokuzo-architect.jp/