協議会メンバー#05

葛城高原ロッジ
総支配人
前田 浩三さん
もてなしを大切にしたい。
京都駅駅長から葛城高原ロッジ総支配人に
眼下に広がる大和三山を眺めながら絶景をゆっくりと駆け上がる葛城山ロープウェイを降りて数分、登山者やハイカー達に長年愛され続けている「葛城高原ロッジ」が薄霧の中から現れます。
その歴史は1970年代まで遡り、自然と調和した懐かしい雰囲気が疲れた体を優しく包み込んでくれます。


鉄道マンとして40数年、駅の係員から電車の車掌、運転士などを経て京都駅駅長を務めたのち、葛城高原ロッジ総支配人に抜擢された前田 浩三さん。
無事故でお客様を目的地に安全に、正確に運ぶという仕事が一変、ロッジの経営や運営などに携わる全くの畑違いの業種に最初は戸惑ったという。
元々は御所で生まれ育った前田さん、小さい頃から春となれば「一目100万本」と言われる山頂近くのツツジの群生は有名で子供ながらによく知っていたとの事。
しかし自分がその景観を守る立場になった時、シーズン外のツツジの手入れがいかに大変かという事実を知る事になる。
斜面での草刈りやツツジの手入れは本当に大変だが、眼前に広がるツツジの群生を見たお客さん達が「わぁ!綺麗!!」と感動している様を見ると全てが報われるんです、と語る前田さん。


ツツジの未来を考えた持続可能な取り組み
昭和42年に発見されたといわれる葛城山のツツジの群生、葛城山を代表する観光アイテムだが、年月と共にツツジの木の老化が進んでいる事が懸念されている。
ではツツジの苗を大量に購入して植樹すれば良いのでは?考えてしまうかもしれません。しかし、この地域は国定公園であるため、勝手に他所からツツジを持ち込んで植えることはできません。
その問題を解決すべく、現在ツツジの挿し木の活動を行っているが、その作業は非常に大変な事。
少し成長したツツジをプランターに植え替え、何年か経ったら徐々に群生地に移してゆく計画を「そのツツジ達が成長して見頃を迎える頃、それは10年先か15年先かも分からないし、私はもう引退しているかもしれないけれど楽しみなんです」とにこやかに語る前田さん。

ちょっと気軽に登ってもらえるような、
そんな山になってほしい。
「葛城高原ロッジ」はその名の通り、お客様自身が布団の上げ下げをするなど、山小屋以上、ホテル未満のフレンドリーさが魅力です。春にはツツジ、秋にはススキといった自然の美しさを楽しみながら、家族や友人と共に過ごし、名物の鴨鍋を堪能できます。
「日帰りでも良いですが、宿泊してゆっくり風呂に入り、次の日のアクティビティを語り合うのもおすすめです。御所の町を見渡しながら、御所全体を楽しむ拠点としても利用できる施設、それが『葛城高原ロッジ』です」と前田さんは語ります。そして、関西や地元御所市民の方々にも気軽に登ってもらえる山になるよう、登山道の整備や親しみやすい山づくりの話し合いが重要だと続けます。


もてなし、を大切にしたい。
決して近代的なホテルというような施設ではなく、館内は冷房もありません。
本当に山小屋のちょっと延長、といった感じの施設ですがアットホーム的な雰囲気を味わって頂けるように務めています。
それと、なんと言っても、ここの名物は鴨鍋なんですよ。特に冬場なんか登山で冷え切った体をお風呂とその後のあったかい鴨鍋でほっこりしてもらう、本当に親しみやすい、温かいもてなしを大切にしています。
あと、ここは水道が来ていないので水は全て地下から汲み上げる天然水。
お米も、お鍋も、そしてコーヒー1杯まで本当に美味しいんです。
前田さんのおすすめ
春のツツジは言うまでもなく大いにおすすめですが、秋のススキも素晴らしいんです。
国定公園なので山焼きができず、雑草は全て手作業で刈り取るため、ススキの手入れも大変です。しかし、そんな努力の甲斐あって、大阪湾を見下ろしながら関西空港へ沈む夕日と、その前に揺れる葛城山のススキを楽しむ特別な雰囲気を味わうことができます。

Information
金剛生駒 紀泉国定公園 葛城高原ロッジ
〒639-2312 奈良県御所市櫛羅2569
TEL : 0745-62-5083
https://www.katsuragikogen.co.jp/